NHK朝ドラ「ばけばけ」を見ていて、「当時の手紙ってどれくらいで届いたの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。現代のようにスマホやメールがない時代、海外とのやり取りはすべて“手紙”が頼りでした。では、明治時代の海外郵便は何日かかるのか?料金はいくらだったのか?そして荷物はどうやって送っていたのか?この記事では、史実をもとに、当時の郵便事情をわかりやすく解説します。
ばけばけの時代背景と郵便制度
明治時代はすでに国際郵便が可能だった
「ばけばけ」の舞台となる明治23年(1890年)頃、日本はすでに近代郵便制度を整えていました。
特に重要なのが👇
👉 日本は万国郵便連合(UPU)に加盟していた
これにより、
- 国際郵便のルールが整備
- 海外への手紙の送付が可能
- 料金体系も一定の基準で統一
されていました。
つまり、松江のような地方都市からでも、郵便局を通じて海外へ手紙を送ることができたのです。
海外の手紙は何日で届いたのか
松江から海外までの輸送ルート
当時の基本的な流れ👇
- 松江 → 国内輸送(人力・船・鉄道)
- 港(横浜・神戸)
- 汽船で海外へ
- 現地で鉄道 → 配達
👉 すべて合わせて数週間
アメリカまでの所要日数
西海岸(サンフランシスコなど)
👉 約2〜4週間
東海岸
👉 約3〜5週間
ヨーロッパの場合
イギリス・ヨーロッパ
👉 約3〜6週間(条件によりそれ以上)
日数に幅がある理由
- 船の出港待ち
- 天候による遅延
- 乗り継ぎ(船・鉄道)の影響
👉 時間は安定していない
往復にかかる時間
- 送る:3〜5週間
- 返事を書く:数日
- 戻る:3〜5週間
👉 往復で1〜2か月以上
当時の郵便料金
国内郵便
- 手紙(15gまで):2銭
- はがき:1銭
👉 庶民でも使える価格帯
海外郵便
- 手紙(15gまで):約10銭前後
※距離・重量・条件によって変動あり
👉 国内の約5倍
現代の金額に換算すると
換算の考え方
明治時代の貨幣価値は一概に決められませんが、
👉 1銭 ≒ 約50円〜100円程度(目安)
(賃金・物価ベースの参考値)
郵便料金の現代換算
国内手紙(2銭)
👉 約100円〜200円
👉 現代とほぼ同水準
はがき(1銭)
👉 約50円〜100円
海外手紙(10銭前後)
👉 約500円〜1000円
👉 現代より高い
なぜ海外は高かったのか
- 船輸送のコスト
- 長距離
- 中継輸送
👉 海外郵便は特別な支出
荷物(小包)は送れたのか
国際小包郵便はまだ未整備
👉 日本での開始は1892年
つまり「ばけばけ」の時代では、
👉 郵便として気軽に荷物を送ることは難しい
郵便以外で荷物を送る方法
当時でも荷物の輸送自体は可能でした。
ただし、郵便ではなく物流・貿易ルートになります。
汽船会社(船便)を利用する
最も一般的な方法です。
方法
- 港(横浜・神戸)から船会社に依頼
- 貨物として積載
- 海外へ輸送
特徴
- 個人利用も可能だが手続きは複雑
- 荷物はまとめて輸送
- 現地で受け取り
👉 現代の「国際貨物」に近い仕組み
貿易商・商社に依頼する
方法
- 商人や貿易業者に依頼
- 他の貨物と一緒に輸送
特徴
- 手続きを代行してもらえる
- 商業貨物扱い
- 費用は高め
知人・船員に託す(非公式)
方法
- 海外へ行く人に預ける
特徴
- 確実性は低い
- 早い場合もある
👉 当時ならではの方法
荷物の到着までの期間
- アメリカ:約1か月前後
- ヨーロッパ:1〜2か月以上
👉 船のスケジュールに依存
荷物の料金(現代換算)
👉 小規模でも
数千円〜数万円レベル
👉 個人には負担が大きい
当時の郵便のリアルな感覚
整理すると👇
- 国内 → 安くて気軽
- 海外 → 高くて遅い
- 荷物 → 気軽には送れない
現代との違い
現代は👇
- 即時通信
- 安価な配送
- 海外でも数日
一方で明治時代は👇
👉 遅いのが当たり前
👉 不便が普通
ドラマ「ばけばけ」での手紙の意味
この時代では、
- すぐ届かない
- すぐ返事も来ない
- 一通が勝負
👉 手紙=想いそのもの
特に海外では、
- お金
- 時間
- 感情
すべてが重く関わっています。
まとめ(重要ポイント)
① 海外の手紙は約2〜6週間
② 往復で1〜2か月以上
③ 国内郵便は現代とほぼ同じ料金
④ 海外郵便は今より高い
⑤ 荷物は主に船の貨物で輸送
最後に
「ばけばけ」の時代背景を知ることで、手紙の価値は大きく変わります。今では当たり前の“すぐ届く”という環境は、実は非常に恵まれたものです。だからこそ、この時代の手紙には、現代では感じにくい“想いの重さ”が込められていました。ぜひその視点でドラマを楽しんでみてください。

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